妊婦とアルコール

■アルコールの胎児への影響
アルコール常用妊婦から胎児に奇形と脳の障害が起こります…。

●胎児性アルコール症候群とは
成長遅滞、中枢神経障害、特異な顔つきを有するもの
  1. 成長遅滞:出正時の低体重、低身長
  2. 中枢神経障害:発達遅滞、筋緊張低下、精神遅滞
  3. 顔つき:小頭症、短眼瞼裂、人中形成不全、薄い上口唇、小顎症
●発症頻度は
欧米では、1,000人に1人。遺伝的要因の関与によりアジア人では発症頻度は低く、日本人では、10,000人に1人。

●飲酒時期と発症の関係
妊娠初期では、特異な顔つきや種々の奇形。妊娠中後期では、胎児発育遅延や中枢神経障害。従って、全妊娠期間を通じてアルコールの影響があります。

●飲酒量と発症の関係
大量飲酒を常習している母体から生まれます。
  1. 一日一杯未満:胎児への影響は少ないながら、あり得る。
  2. 一日6杯以上:奇形発生が明らかに高くなる。
  3. 一日8杯以上:胎児アルコール症候群発症率30~50%。
アルコール1杯(アルコール量15ml)の換算表
  1. ワイン:グラス1杯
  2. 日本酒:コップ1/2杯
  3. ビール:350ml缶1本
※これ以下の飲酒量であれば胎児に影響が無いという安全量は確立されておりません。

●発症に関与する因子
母体年齢が高いほど、喫煙するほど発症の危険が高い。人種、遺伝的要因の関与もあり。

●妊娠中の禁酒は効果がありますか?
早期に禁酒した場合は、それなりの効果は期待できます。早期に禁酒することにより一番頻度が高く問題になっている中枢神経障害の予防が可能になります。

●妊娠と知らずに飲酒した!!
ワインを少量飲んだ程度であれば実際には問題はありません。1日平均飲酒量がアルコール1杯未満で、かつ1回平均飲酒量がアルコール4杯未満であれば、胎児への影響は少ないと推察されますが、その後は禁酒してください。

主な診療内容

プラセンタ療法

月経前緊張症

更年期障害

低容量ピル

緊急避妊用ピル(アフターピル)

性感染症

症状からの漢方処方

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