低用量ピル
■低容量ピルとは
低用量経口避妊薬:OC(Oral Contraceptives)のことです。(以下OCと表記)
OCを正しく服用すれば、ほぼ100%、確実に避妊できます。
OCに含まれる2つの女性ホルモン、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが脳下垂体に働きかけて、卵胞を成熟させるホルモン(FSH, LH)の分泌をおさえます。その為に、卵胞は成熟せず排卵が起こらなくなります。子宮内膜を変化させて、万が一排卵して受精したとしても、受精卵を着床し難くします。子宮頚管の粘液を変化させて、精子を子宮に入り難くします。
OCは望まない妊娠を避ける、最も確かな方法で、安全性も確立しています。
1日1回1錠を、毎日大体同じ時間に飲みます。
たとえば、「朝起きたらすぐ飲む、寝る前に飲む、食後に飲む、目に付く所に置く」など。
OCの服用を止めると、速やかに自然な月経周期が回復します。
OCの副作用を軽減する為に、ホルモン量が少ない低用量ピル。
な副作用:吐き気、頭痛、不正出血、倦怠感、乳房の張り等、血栓症、心筋梗塞、脳卒中になるリスクが少し高く成る事が指摘されている。
「まえぶれ」となる症状が認められたら、服用を速やかに中止。
ふくらはぎの痛み、むくみ、手足のしびれ、鋭い 胸の痛み、突然の息切れ、胸部の押しつぶされるような痛み、激しい頭痛、めまい、失神、目のかすみ、舌のもつれ。
■OC、避妊のほかに出来ること=OCの副効用
OCで確実な避妊を。コンドームで性感染の予防を。
■OCのQ&A
Q.OCの効果はいつからあるの?
A.月経初日から飲み始めるものでは、飲み始めた日から避妊効果があり、OCを飲み続けている限り避妊効果は続きます。
Q.一日でも飲み忘れたら効果はなくなるの?
A.1回(1日)飲み忘れた場合、飲み忘れに気付いた時点で出来るだけ早く、飲み忘れた分を服用しその日の分も通常通り服用すれば(その日は2錠服用)避妊効果にほとんど影響なし。ただし、2日以上連続して飲み忘れた場合は、確実な避妊効果は期待出来なくなるので、服用を中止し、他の避妊方法を行う。次の月経が始まったら、新しいシートで飲み始めてください。
Q.長期に飲み続けても大丈夫?
A.例えば20歳から40歳まで飲み続けることも可能です。避妊が必要であれば服用期間に制限なし。定期的に検診を受けることで自分のからだの状態を知り、より安心してOCを飲むことが出来ます。
・6ヶ月ごとに、血圧測定、臨床検査(採血)。
・1年ごとに、子宮ガン検診、乳癌検診、性感染症の検査。
Q.毎日同じ時間に、飲み続けられるか不安
A.OCは出来るだけ同じ時間帯に飲むのが理想的です。多少のずれには問題は有りません。例えば、携帯電話のアラームをセットしたり、毎日必ず行うこと(食事、歯磨き、就寝、など)の前後に習慣にしてしまうなど、色々工夫できます。
Q.友達からもらったOCを、飲んでもいいの?
A.OCにはいくつか種類があり、服用方法が異なるものもあります。又、飲んではいけない人も居るので、きちんと診察を受け、処方してもらったものを指示通り飲むようにしましょう。
Q.タバコを吸っていたら、OCは飲めないの?
A.タバコを吸っている人がOCを服用すると、静脈血栓、肺塞栓、心筋梗塞、脳卒中などの副作用を起こすリスクが高まります。このリスクは喫煙本数が多くなればなるほど、服用者の年齢が高くなればなるほど高くなります。その他さまざまな悪影響も有り出来る限り禁煙もしくは喫煙量を減らしましょう。なお、35歳以上で1日15本以上タバコを吸う人は、OCを飲むことは出来ません。
Q.お酒を飲むことが多いけれど、OCに影響は無いの?
A.特に問題はありませんが、飲みすぎてOCの飲み忘れの無いように。
また吐いてしまった時には、十分な避妊効果を得られなくなる場合があり、呑み過ぎには十分注意しましょう。
Q.OCを飲むと太るの?
A.臨床試験では、ほとんどの人が±2kgの範囲でした。OCを飲むと太ると言うのは、過去に使われていたホルモン量が多い薬で言われていたことで、低用量ではほとんどの場合そのようなことは有りません。
Q.OCを飲むと、癌になりやすくなるの?
A.海外では40年以上も使用されていますが、膨大な使用経験を元に調査した結果、乳癌と子宮頸癌のリスクが少し高くなります。 10万人当り34人と言われている乳癌の発症率が、10万人当り42人に増えます。
10万人当り10人と言われている子宮頸癌の発症率が、10万人当り13~21人に増えることを意味します。
しかしその一方で、子宮体癌、根治が難しいとされる卵巣癌のリスクを減らすことも知られています。
Q.OCを飲んだら、その後の妊娠・出産や生まれてくる赤ちゃんに影響は無いの?
A.OCの成分が、体内に蓄積するということはありません。OCを服用しなかった人と比較して不妊が増えたり、先天異常が増加することは無いと考えられています。
低用量経口避妊薬:OC(Oral Contraceptives)のことです。(以下OCと表記)
OCを正しく服用すれば、ほぼ100%、確実に避妊できます。
OCに含まれる2つの女性ホルモン、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが脳下垂体に働きかけて、卵胞を成熟させるホルモン(FSH, LH)の分泌をおさえます。その為に、卵胞は成熟せず排卵が起こらなくなります。子宮内膜を変化させて、万が一排卵して受精したとしても、受精卵を着床し難くします。子宮頚管の粘液を変化させて、精子を子宮に入り難くします。
OCは望まない妊娠を避ける、最も確かな方法で、安全性も確立しています。
1日1回1錠を、毎日大体同じ時間に飲みます。
たとえば、「朝起きたらすぐ飲む、寝る前に飲む、食後に飲む、目に付く所に置く」など。
OCの服用を止めると、速やかに自然な月経周期が回復します。
OCの副作用を軽減する為に、ホルモン量が少ない低用量ピル。
な副作用:吐き気、頭痛、不正出血、倦怠感、乳房の張り等、血栓症、心筋梗塞、脳卒中になるリスクが少し高く成る事が指摘されている。
「まえぶれ」となる症状が認められたら、服用を速やかに中止。
ふくらはぎの痛み、むくみ、手足のしびれ、鋭い 胸の痛み、突然の息切れ、胸部の押しつぶされるような痛み、激しい頭痛、めまい、失神、目のかすみ、舌のもつれ。
■OC、避妊のほかに出来ること=OCの副効用
- 月経周期が規則正しくなる。
- 月経痛が少なくなる。
- 月経量が少なくなる。
- 貧血が改善される。
- ニキビ、多毛症が改善される。
- 長期服用すると卵巣癌、子宮体癌、乳房良性疾患が減る。(乳癌と子宮頚癌のリスクが少し高くなります)
- 乳癌、子宮体癌、子宮頸癌、子宮筋腫にかかっている、その疑いがある。
- 月経以外に性器出血がある。
- 血栓症(血管内に血の塊ができる病気)に罹っている、又はその疑いがある。
- 35歳以上で1日15本以上のタバコを吸う。
- 前兆を伴う偏頭痛がある。
- 糖尿病など、耐糖能異常と言われた事がある。
- 最近手術をした、する予定がある。
- 心臓、肝臓、腎臓に病気がある。
- コレステロール値や中性脂肪、血圧が高い。
- 現在、妊娠している、妊娠している可能性がある、授乳している。など
OCで確実な避妊を。コンドームで性感染の予防を。
■OCのQ&A
Q.OCの効果はいつからあるの?
A.月経初日から飲み始めるものでは、飲み始めた日から避妊効果があり、OCを飲み続けている限り避妊効果は続きます。
Q.一日でも飲み忘れたら効果はなくなるの?
A.1回(1日)飲み忘れた場合、飲み忘れに気付いた時点で出来るだけ早く、飲み忘れた分を服用しその日の分も通常通り服用すれば(その日は2錠服用)避妊効果にほとんど影響なし。ただし、2日以上連続して飲み忘れた場合は、確実な避妊効果は期待出来なくなるので、服用を中止し、他の避妊方法を行う。次の月経が始まったら、新しいシートで飲み始めてください。
Q.長期に飲み続けても大丈夫?
A.例えば20歳から40歳まで飲み続けることも可能です。避妊が必要であれば服用期間に制限なし。定期的に検診を受けることで自分のからだの状態を知り、より安心してOCを飲むことが出来ます。
・6ヶ月ごとに、血圧測定、臨床検査(採血)。
・1年ごとに、子宮ガン検診、乳癌検診、性感染症の検査。
Q.毎日同じ時間に、飲み続けられるか不安
A.OCは出来るだけ同じ時間帯に飲むのが理想的です。多少のずれには問題は有りません。例えば、携帯電話のアラームをセットしたり、毎日必ず行うこと(食事、歯磨き、就寝、など)の前後に習慣にしてしまうなど、色々工夫できます。
Q.友達からもらったOCを、飲んでもいいの?
A.OCにはいくつか種類があり、服用方法が異なるものもあります。又、飲んではいけない人も居るので、きちんと診察を受け、処方してもらったものを指示通り飲むようにしましょう。
Q.タバコを吸っていたら、OCは飲めないの?
A.タバコを吸っている人がOCを服用すると、静脈血栓、肺塞栓、心筋梗塞、脳卒中などの副作用を起こすリスクが高まります。このリスクは喫煙本数が多くなればなるほど、服用者の年齢が高くなればなるほど高くなります。その他さまざまな悪影響も有り出来る限り禁煙もしくは喫煙量を減らしましょう。なお、35歳以上で1日15本以上タバコを吸う人は、OCを飲むことは出来ません。
Q.お酒を飲むことが多いけれど、OCに影響は無いの?
A.特に問題はありませんが、飲みすぎてOCの飲み忘れの無いように。
また吐いてしまった時には、十分な避妊効果を得られなくなる場合があり、呑み過ぎには十分注意しましょう。
Q.OCを飲むと太るの?
A.臨床試験では、ほとんどの人が±2kgの範囲でした。OCを飲むと太ると言うのは、過去に使われていたホルモン量が多い薬で言われていたことで、低用量ではほとんどの場合そのようなことは有りません。
Q.OCを飲むと、癌になりやすくなるの?
A.海外では40年以上も使用されていますが、膨大な使用経験を元に調査した結果、乳癌と子宮頸癌のリスクが少し高くなります。 10万人当り34人と言われている乳癌の発症率が、10万人当り42人に増えます。
10万人当り10人と言われている子宮頸癌の発症率が、10万人当り13~21人に増えることを意味します。
しかしその一方で、子宮体癌、根治が難しいとされる卵巣癌のリスクを減らすことも知られています。
Q.OCを飲んだら、その後の妊娠・出産や生まれてくる赤ちゃんに影響は無いの?
A.OCの成分が、体内に蓄積するということはありません。OCを服用しなかった人と比較して不妊が増えたり、先天異常が増加することは無いと考えられています。